等々力渓谷公園 伝統的な日本庭園を有する都内で唯一の渓谷公園(東京都世田谷区)

体験・見学

 等々力渓谷公園大井町線等々力駅近く、ゴルフ橋のたもとから階段を降りると、そこはまるで別天地の渓谷。

成11年)には東京都指定名勝にも指定され、その環境の保全と共に、渓谷沿いには散策道が整備されました。

等々力渓谷公園 | 世田谷区ホームページ
等々力渓谷公園大井町線等々力駅近く、ゴルフ橋のたもとから階段を降りると、そこはまるで別天地の渓谷。

等々力渓谷は、武蔵野台地の崖線に形成された渓谷であり、大量の湧水によって浸食されました。台地上には多摩川によって削られた崖線があり、湧水が多く存在します。渓谷の谷底には等々力駅付近から下流にかけて遊歩道が整備されています。両崖は急峻で高さ約10メートルであり、武蔵野の雑木林が残り、陰鬱とした雰囲気で夏でも涼しさを感じられます。また、南側は戦国時代に深沢から移されたと言われる満願寺の境内に隣接しており、その別院である等々力不動尊は関東三十六不動霊場の一つであり、湧水が流れ落ちる不動の滝に打たれる修行者が時折見られます。冬季以外の時期には茶屋も営業しており、東京都内でも自然豊かな憩いの場として知られています。

等々力(とどろき)の名前は、湧水が轟音を立てて流れ落ちる様子から来ているとされますが、元々は満願寺の場所を指す「兎々呂(とどろ)城」に由来する説もあります。歴史の記録よりも古くからこの渓谷は存在し、渓谷崖には7世紀頃の横穴式古墳などが見つかっています。

1931年(昭和6年)には、等々力渓谷の西側の台地上に「等々力ゴルフコース」が五島慶太によって開業しました。しかし、渓谷の貴重な景観と史跡を保護するため、1933年(昭和8年)に多摩川風致地区に指定され、護岸と遊歩道の整備が始まり、1936年(昭和11年)に完成しました。

第二次世界大戦後の1974年(昭和49年)には、横穴式古墳や等々力不動尊を含む世田谷区立等々力公園として開園されました。等々力渓谷は東京都区部で唯一の自然の渓谷であり、1999年(平成11年)には東京都指定名勝にも指定され、その環境の保全と共に、渓谷沿いには散策道が整備されました。

世田谷区等々力1丁目22−26 等々力渓谷公園

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